今年も『カラー図解 DTP&印刷スーパーしくみ事典 2016』を読む機会がありました。
やはりこの本はすごいですね。またこの一年、手元に置いて問題解決のヒントにしたいと思います。

詳細は実際に手に取って読んでいただくのが一番です。紹介というより内容に関連して思ったこと・考えたことを書いてみたいと思います。

例えばAdobe CCやデジタル印刷についての最近の動向の記事が前半にまとまって掲載されています。
その中で特に気になったのが「モバイル系ソフトウェア」でした。タブレットでの作業環境の充実が進んでいます。(更に進歩してWindows 10のタブレットでも同様な環境が整備されたらいいのに・・・と思いました。iPadと違って実質Windows 10のタブレットはPCなのでその必要性は薄いのかもしれませんが、やはりタブレットとして使えるGUIのアプリがあればかなり便利だと思います。)

一つの例として本書の表紙の作成過程をモバイルソフトの操作から始まって完成品ができるまでの作業の流れが紹介されていました。モバイルアプリは簡単に操作できるように工夫されています。かなり興味深い内容でした。

ぜひ試してみたいと思うのですが今iPadは手元に無いのでちょっとできません。しかたがないのでWindowsのタブレットのアプリでそれに近い発想で作られているらしいものを見つけて、たぶんこういうのが充実しているのかな・・・と想像しています(以下)。

撮影した写真を選択して加工したい物の輪郭を指定します。scan_01

すると選んだ部分が切り取られて遠近も調整されて平面に・・。
scan_02

こんな感じでタブレット上でテキスト作成、レイアウト、イラスト下書き・・など、タブレットなりに本格的な処理が可能だったらいいですね。作成作業前に、使える材料としての下ごしらえ(物によってはほとんど完成)みたいなことができるのは素晴らしいと思います。

そしてAdobe CCの数々の新機能について。
相変わらず各アプリの進化についての紹介は興味深く、使ってみたいと思うものが多いです。
実際使っていてアップデートを重ねていても何が変わったのかわからないことが多いのでこういう紹介があるとありがたいです。でも、更新の変化、意外に早いのでこういう本にも間に合わないこともあるみたいです。
例えばPhotoShop CC2015など起動後いきなりこんな画面になるようになっていました。
PSCC2015_start

普段使っていて、起動する度にすぐに前回に引き続いた作業がしやすいように改善されている・・・のかも知れません、ただ、いきなり文字だけが並ぶ選択画面にはちょっと面食らいますが。

この本ではAdobe CCは複雑なことが簡単にできる機能が益々充実してきているのがよくわかります。そうなるとアプリ間でできるだけ処理を連携して行うのが課題になってくるのかも知れません。
そういえば特にこの本で取り上げれられている事ではありませんが、最近、以下のようにアプリをまとめたメニューにしているGUIがよく見かけられます。

Adobe Creative Cloud
CC_menu

Open Office
OO_menu

Clip STUDIO
CLIP_menu

こういうスタイルはこれからも増えてくるのでしょうか。IOSやWindowsが登場する前のMS-DOSの時代、JUST Window(一太郎、花子が動作するWindow)のようなものがいくつかありました。それとちょっと似た雰囲気です。結構古くから考えられていたアイディアだったのかもしれません。

ちょっと本題から外れてしまいました・・・。
この本にはその他にも、「電子出版と著作権」のような知っておきたいことをはじめとしてDTPと印刷に関する情報が広範囲に網羅されています。

 便利な一冊です。

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