以前「HDRの様な写真を作ってみる(HDRトーン)」で書いていましたがいつかは本物のHDR画像を作ってみたいと思っていました。今回、機能として用意されているHDR Proを使う機会があったのでやっと記事を書くことができました。
HDRはハイダイナミックレンジ(英語:High Dynamic Range Imaging,略称:HDRI,HDR)の事だそうですが、なんだかちょっとわかりにくいですね。いろんなところで解説されていますので、気になる方は検索してみることをお勧めします。
ここでは普通の写真では暗くてわからなくなっている部分や明るすぎて白飛びを起こしている部分を一つの画像上に見えるように調整する・・・というちょっと乱暴な説明にしておこうと思います。

準備:
露出補正機能で露出を変化させて撮影した複数の写真を用意する必要があります。これは先ほどの説明から想像できるかもしれませんが、明るく補正した写真では普通では黒くなって見えていない部分が見えている、暗く補正した写真では普通では明るすぎて白飛びしている部分が見えている、ということを利用してそれらの写真をうまく合成して暗い部分から明るい部分までちゃんと見える画像を作る作業になるからです。

材料になる写真は露出が違っても合成するためには全く同じアングルでなければならない、ということで三脚は必須になります。

一例、今回使用した物

撮影:
カメラを三脚に固定し、一度被写体に向けてセットすると、とにかく撮影が終了するまで動かさない。被写体は建物、アングルはちょっと逆光気味の状態のものを選びました、全体的に陰で暗くなり気味のものの方が効果がわかりやすいのではないかと考えました。
使用するカメラ、本当はデジタル一眼でオートブラケット機能を使用すればいいのだと思いますが、今回はよく使っているデジタルコンパクトカメラで試してみることにしました。デジタル一眼だと自動で三枚とか五枚とか撮影できるみたいです。でも今回のカメラにはそんな機能は無いので、手動で露出をずらせて撮影をすることにしました。
13枚撮影しました。カメラの機能としては13段階の露出補正ができるようになっていたからです。ちょっと多いかもしれませんがカメラが高級ではないのでせめてきめ細かい画像への挑戦ということで・・・。
三脚を使う場合もカメラが小さかったので安定感がありました。

参考のために露出補正しない通常のモードで撮影した画像と、カメラに内蔵されているHDRモードを使って撮影した画像それぞれ一枚用意し、今回のHDR Proで加工した画像と一緒にこの記事の最後に並べています。

撮影した13段階の写真
(13枚)EV-2~EV0~EV+2

加工:
撮影した13枚の画像をPhotoshopで読み込みます。

[ファイル] → [自動処理] → [HDR Proに統合]

[HDR Proに統合]ダイアログボックスの[開いているファイルを追加]ボタンをクリック。
→ファイル名が表示されます。
ファイル名に間違いがなければ[OK]をクリック。

HDR Proに統合ダイアログボックスが表示されます。
画像がプレビュー画面に表示されています。
この時、最初は標準的にHDR合成された画像が表示されています。

以下の調整項目を調整して好みの画像にします。
エッジ光彩
トーンとデティール
詳細/トーンカーブ

試しに少し調整してみました。
エッジ光彩
・半径
 
・強さ

トーンとデティール
・ガンマ


・露光量

詳細
・シャドウ


・ハイライト

・自然な彩度

・彩度

調整後、[OK]をクリックするとその状態で構成された画像が合成されます。
ちょっと変化がわかりにくい調整項目もありますが、確かに調整効果はあります。
今回は出来るだけ自然に建物の細かい部分が確認できるように注意して調整してみました。
HDR Proで調整してみた画像例

比較のため、露出補正がされていない画像を以下に置きます。
逆光なので暗い部分は特につぶれて見えにくく明るい部分も白くつぶれてしまっています。
標準露出(露出補正無し)で撮影した写真

使用したデジタルカメラのHDR撮影機能で撮影したHDR画像。
かなり強めの効果設定になっているようです。(個人的には使う頻度が減りそうです)
デジタルカメラ内蔵のHDR撮影機能によるもの

HDR Pro機能を使うとかなり自由にHDR効果を調整してその効果を生かした画像を作ることができそうです。今回のように建物では詳細の構造がよくわかる写真があまり不自然でない形で作ることが出来るみたいです。
それに一枚の画像を加工してHDRっぽい画像を作るのとは違って調整の過程で破綻することが少ないと感じました(該当する露出に近い画像が用意されているので当たり前なんだと思いますが)。
必要な写真は三脚さえあれば簡単に撮ることが出来ます。一度試してみてはどうでしょうか、少し手がかかりますがびっくりするくらい鮮明な写真を手にすることが出来ます。

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