レンズ補正のアイコンをクリックするとレンズ補正画面が開きます。
LS_0001.fw

「レンズ補正」、カメラのレンズが持つ特性によって生じる画像の歪みや色のズレ(色収差)などを補正する機能です。
Photoshop CS6の時とあまり変わらない様ですが、Photoshop CCからはフィルターとしてJPEGにも使えるようになったのでJPEGでの動作を中心に見てみます。

参考?Camera Raw でのレンズ収差補正

「手動」「カラー」があります。(Rawデータを読み込んだ場合は「プロファイル」のタブもあります。)
LS_MENU


手動

画像の歪みに関する補正をします。
Upright変形周辺光量補正のグループに分かれています。

Upright

主に遠近の補正を行います。
この補正は遠近感を少なくする(または無くす)方向でかかる様です。試してみます。
Upright_icons

オフ
Uprightを無効にする

自動
バランスの取れた遠近法の補正を適用
LS_0002.fw

水平
水平補正のみを適用
LS_0003.fw

垂直
水平および垂直の遠近法の補正を適用LS_0004.fw

グリッド表示にチェックを入れるとグリッドが表示されて、Upright機能の効果が良く分かります。この垂直の場合、ほぼ完全に垂直方向の遠近が無くなる様に処理されています。LS_0007a.fw

フル
レベル、水平および垂直の遠近法の補正を適用
LS_0005.fw

変形

主に画像の形状の補正を行います。
LS_Henkei_MENU
[縦横比]以外は同等の機能が「フィルター」の「レンズ補正」にも配置されています。
詳しくは?カメラの特性で画像にできた歪みなどを修正してみる(レンズ補正)

[縦横比]を試してみます。
[縦横比]スライダーの操作だけで縦横比の微妙な操作ができます。

調整前
LS_aspect_001a.fw

+52に調整LS_aspect_002a.fw

-52に調整LS_aspect_003a.fw

周辺光量補正

撮影レンズの特性で周辺が暗くなっている画像の補正を行います。
LS_syuuhenn_MENU
[周辺光量補正]は同等の機能が「フィルター」の「レンズ補正」にも配置されています。
詳しくは?カメラの特性で画像にできた歪みなどを修正してみる(レンズ補正)

 


カラー

色収差とフリンジの軽減を行います。

色収差を除去

チェックを入れると自動で色収差が除去されます。
LS_irisyuusa

チェック前:
収差らしい紫がかった色が出ています。LS_Fringe_001a.fw

チェック後:
わずかですが紫色が引いています。LS_Fringe_002a.fw

色収差については発生している収差の色別に補正する機能として「フィルター」の「レンズ補正」にも配置されています。
詳しくは?カメラの特性で画像にできた歪みなどを修正してみる(レンズ補正)

フリンジ軽減

このフリンジは色収差とは違ってデジタルカメラ独特の色ズレみたいな現象だそうです。
(通常の色収差の補正ではあまり改善できないのかも知れません。)
以下、画像の部分をクリックして拡大表示にすると軽減の効果が見やすくなります。
詳しくは?パープルフリンジとは

LS_Fringe_MENU

修正前:
「色収差の除去」だけを行った状態です。紫の部分がフリンジのようです。LS_Fringe_002b.fw

フリンジ軽減修正:
[紫の適用量]のスライダーを調整してみました。紫がかなり無くなりました。LS_Fringe_003a.fw

フリンジ軽減修正:
更に[紫の色相]のスライダーを少し調整(フリンジの色相に合わせる操作のようです)、ほぼ完全に紫が無くなりました。LS_Fringe_005a.fw

 


「Upright」は選択するだけで自動で遠近法を無くす処理を行います。非常に簡単です。また、「バランスの取れた遠近法を適用」があるのであまり不自然ではない選択も可能なので迷うことなく操作ができました。遠近法の扱いがこんな風に自動でできてしまうのは凄く便利だと思います。(加えて「変形」の垂直方向と水平方向で微妙な遠近の調整もできます。)
遠近感を調整(無くす)する方法については「建物などの遠近感を調整する」にも紹介してますが、Camera Rawのレンズ補正にある機能は完全に自動です。特に微調整の必要が無ければこちらを使えばより早く作業が進められそうです。
フリンジについてはどうやれば修正できるのかちょっと困った経験があります。でもこの「フリンジ軽減」であっさりとできてしまうのにはちょっとびっくりしました。
Photoshop CCからCamera RawがRawデータだけでなくJPEGでも使えるようになったので写真の有効活用を進めることができると思います。

 

このサイトにあるCamera Rawの各機能についての紹介記事です。

Camera Rawの各機能
Camera Raw ①機能の概要/Camera Rawの起動
Camera Raw ②素早く使える編集ツール
Camera Raw ③基本補正
Camera Raw ④トーンカーブ
Camera Raw ⑤ディテール
Camera Raw ⑥HSL/グレースケール
Camera Raw ⑦明暗別色補正
Camera Raw ⑧レンズ補正
Camera Raw ⑨効果
Camera Raw ⑩カメラキャリブレーション
RawデータをCamera Rawで扱うこと