Ilustrator CS4から1つのファイルの中に複数のアートボードを設置することができるようになっていたそうです。アートボードを使えばIllustratorだけでちょっとしたページ物も一つのファイルで作ることができます。

でもInDesignとの連携で使うことが多いのでアートボードを使う機会がほとんどありませんでした。
実際、周囲でも意外と使っている人は少ないみたいでした。

[ファイル]→[新規ドキュメント]の「新規ドキュメント」のダイアログボックスで「アートボードの数」を設定できます。
100枚まで可能と聞いていますが現実的に使える枚数はPCの処理能力に依るのかもしれません。

ちょっとした冊子など作るのに役に立つのではないかと思い、試してみました。
とはいうものの、複数のアートボードはどういう場合に使えばいいのか、特に私の今の使い方ではなかなか無いのでちょっと考えてみました。
それで思いついたのがLINEスタンプです。
(今回はIllustrator CCを使用しています。)

アートボードを作る

LINEスタンプのガイドラインは以下の様になっています。

  • ファイル形式:PNG
  • スタンプ画像40枚:370(W)×320(H) pixel
  • メインスタンプ画像1枚:240(W)×240(H) pixel
  • タブ画像1枚:96(W)×74(H) pixel

今回試してみるのはスタンプ画像の作成です。
PNG形式は最終的に書き出しの時に指定する事にします。

[ファイル]→[新規ドキュメント]で「新規ドキュメント」ダイアログを表示させます。
「新規ドキュメント」のダイアログボックス内でスタンプ画像に合わせて以下の様に設定します。
(アートボードの数:40、横列数:8にしています。)
AI_ARTB_00.fw

すると40枚のアートボードが現れます。
AI_ARTB_01.fw

アートボードに定規を設定する

定規があった方がイラストの配置もしやすいので設定します。
定規もアートボード毎に使うことができます。
(定規を表示させてから[表示]→[定規]の設定で[アートボード定規に変更]を選びます)
gage_apper_AB

マウスポインタをアートボード上でクリックすると定規の原点がアートボードに合わせて変化します。
gage_apper_00

アートボードにガイドラインを入れる

規定により画像は端から10 pixel離れていないといけないそうなのでガイドラインを入れてその中に収まる様に作成することにします。
gage_apper_000

各アートボードにガイドラインを入れます。
AI_ARTB_03.fw

アートボード上にイラストを入れる(描く)

ひたすらイラストを描き込みます。
AI_ARTB_09.fw

各アートボードにイラストを入れていきますが。アートボード間でのコピーペーストもできます。
オブジェクトを選んでコピー、コピー先のアートボードをクリックして選び、[Ctrl]+[F]で元のアートボード上と同じ位置にペーストされます。
AI_ARTB_10.fw

アートボードを俯瞰で見ることができるので、イラストを比較して確認する事ができます。
AI_ARTB_13.fw

(本当は40枚作ればいいのですが今回は参考例なのでこれだけです。)

イラストをPNGとして書き出す

書き出しダイアログでファイルの種類をPNGに設定します。
[アートボードごとに作成]にチェックを入れます(範囲を選ぶことができるようになっています)。

AI_ARTB_14.fw

[PNGオプション]のダイアログが開きます。
背景色は[透明]にしておきます。
AI_ARTB_15.fw

ここで書き出された画像の確認を行います。構成ピクセル数は偶数でなければならない決まりになっているそうです。PhotoshopかFireworksで修正できます。
また、必要であれば色を付けますがもとのIllustratorの段階で付けても、PNGの段階で付けてもどちらでもいいと思います。

これで好みに応じて修正を加えるとLINEスタンプのスタンプ画像ができます。
思ったより手間がかかりません、難しいのはやはりアイディアのある絵を作ることですね。
作成環境で悩むことはあまりないのでその分、面白いものを作ることに専念・・・・ということになります。

参考⇒ガイドライン – LINE Creators Market

アートボードの使い方としては非常に単純な例でした。
機能としては、「追加」「変形」「削除」「整列」などもあり、かなり自由度が高いものです。

アートボードの詳細⇒Illustrator / 複数のアートボードの使用

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